こちらは1860年ごろ、ナポレオン3世の時代に作られたルイ15世様式のレディテーブルです。 まずはこの天板をご覧ください。

天板いっぱいに所狭しと施されたこれほどに美しい象嵌は、これまでに見たことがあるでしょうか。
細部まで重なり合うようにデザインされたフラワーやロカイユ装飾。フラワーは本当に咲いているかのように緻密に作られ、熱い砂に入れて少し焦がすことで象嵌に "影" を作り、この平面に立体感を出すという、とても繊細な伝統技術も使われています。

さらにテーブルの側面と前面、そして目に入る事の少ない背面にまでも同じく花の象嵌が施されており、どの角度からもこの芸術を楽しむ事ができます。

四隅につけられたエンジェルのブロンズが、クォリティの高さを感じるとても細かく深い彫りで、全体の華やかな印象をさらにゴージャスなものに引き立てます。
脚はローズウッドの木目を生かした美しい寄木模様。そしてその脚をまた繊細なブロンズがぐるりと囲みます。
天板を開ければ中には鏡がつけられており、さらに天板を閉めた状態でも引き出せる収納スペースがつけられ、実用性にも富んでいます。
そして今回のメンテナンスではフレンチポリッシュで丁寧に時間をかけ、鏡のように滑らかに輝く表面に仕上げました。

デザインから作成までほんの僅かも手を抜くことなく美を追求された、職人の素晴らしい技術の結晶と言えるでしょう。
この圧巻の迫力と美しさの全てを、お写真だけではなかなかお伝えしきれません。
ぜひあなたの目で実物をご覧になってください。

なかなか見ることのできない、本物の芸術作品です。

タイプ: レディテーブル	スタイル: Louis XV	年代: circa 1860	輸入国: France
材質	ボディ:	表面: ローズウッド	仕上げ: フレンチポリッシュ
サイズ	横幅: 64 cm	奥行: 54 cm	高さ: 74.5/112.5 cm