こちらは1870年ごろつくられたキャンドルスタンドです。
非常にゴージャスなデザインのこのペアのスタンド。白い大理石に乗った子供たちが持つ花々は 大変珍しい、陶器とブロンズのミックスです。
淡い陶器の色とブロンズの金色が絶妙なバランスで配置されており、誰の目も釘付けにする美しさ。
陶器の柔らかい印象は、重厚な雰囲気をほどよく緩和する役割も担っており、
陶器特有の質感と厚みが良いアクセントとなりつつ、全体を華やかにボリュームアップさせています。

ブロンズ部分は金メッキされており、素晴らしい輝きを放っています。
通常ブロンズは空気に触れ酸化することで少しずつくすんでいきますが、金メッキされたものはブロンズ自体が空気に触れないため 長い年月が経ってもくすみません。
埃や汚れを払って室内に置いておけば、半永久的にこの美しい金色を保ちます。
花を頭上に掲げる子供たちはそれぞれブドウと葉を体にまとい、双方とても愛らしい表情でお互いを意識しながら座っているように見えます。
白い大理石も大変良い状態で、パールをかたどったブロンズが上品な雰囲気。

壊れやすい陶器がここまで良い状態で残されているのはとても貴重で、さらにそれが2台ペアで見ることができるのですから、これまで大切に残してくれた持ち主たちに感謝しなくてはなりません。
しかし店主がフランスで出逢った時この美しいキャンドルスタンドは、150年分の埃と汚れをまとい真っ黒に汚れていました。
金メッキを落とさないよう慎重にクリーニングを進めその下から輝く姿が現れた時には、想像をはるかに越えたその美しさに店主も驚きと喜びで大興奮。
全ての修復が完了したその瞬間は、言葉を無くすほどの感動に包まれました。

私達の心を動かす美しい作品をデザインし製作した職人に心からの賛辞と、これまで大切に受け継ぎ残してきたオーナーたちに深い感謝を。
150年前に作られてからこれまで、数えきれない人々の目に映ってきた美しい姿。
これからまた、数えきれない人々の目をたっぷりと楽しませていってくれることでしょう。

タイプ: キャンドルホルダー	スタイル: Louis XVI	年代: circa 1870	輸入国: France
材質	ボディ: ブロンズ/ポーセリン/大理石	表面:	仕上げ: ゴールド
サイズ	横幅: 26.5 cm	奥行: 21 cm	高さ: 33 cm